GOOD STORY

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スタッフの常日頃の業務の中で、
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2018年07月21日
GOOD STORY「ありがとう」

「ベールダウンには意味があるんだよ!花嫁の最後の身支度・ベールには魔よけの意味があって、何事からも守られますように、っていう2つの意味があるの!お母さんにしてもらう人が多いかな~」私がブライダルの仕事に就いて、初めて教えてもらった豆知識。

私の母は、私が小学生の時に突然の病に倒れ急死。今でもお母さんがいたら人生違ったのかなと思います。そんな私を育ててくれたのは父、そして母方の祖父母。生まれた時からずっと一緒に住んでおり、毎日一緒にいるのが当たり前でした。思春期になると父とは話さなくなり、年老いている祖父母にも反抗ばかり。4歳離れた弟ともケンカの日々。言うことを聞かない私にきっと呆れていたことと思います。ですが、祖父には元校長先生ということもあり、“どれ、貸してごらん”と勉強を教えてもらい、祖母には“母の代わりに・子どもにはお母さんが必ず必要・第二の子育て”と言って腰を曲げながら当たり前のように家事をしてもらっていました。

そんなある日、祖父が病気で入院することに。当時20歳の私は「おじいちゃん・おばあちゃんが死ぬわけない、不死身だ」と本気で思っており、ろくにお見舞いにも行かず、1年くらいが過ぎ、祖父が亡くなりました。その時、「なんで何もしてあげられなかったんだろう、せめてお見舞いには行っておけばよかった」と後悔の日々。同時期に祖母も認知症を患い施設での生活を送っていました。祖父のときのように後悔だけはしたくないと、時間ができたら往復2時間の施設に足を運びました。時が経つにつれ、私や弟の名前が出てくるのにも時間がかかり、事実とは異なることを発言することも多くなっていきました。それでも週に1度は大好きな祖母に必ず会いに。

ある日、私の仕事中に祖母が施設から病院に転院したと連絡が入り、急行。医師からは「もう長くない、もって2週間」と告げられ、頭は真っ白に。どんな顔して会えばいいのだろうか、ちゃんと笑顔で話せているのだろうか、考えながらの会話。そんな時、ふと“ベールダウン”の意味を思い出しました。母がいない私の夢は、祖母にベールダウンをしてもらうのが夢でした。当時の上司に事情を話すと、ドレスショップの方に連絡をしてくださったようで、ベールを借りることが出来ました。急遽近くのフラワーショップでかすみ草のブーケを作ってもらい、ドレスに見立てた自分の洋服を用意し、父・弟と一緒に祖母のもとへ。すると、そこには車椅子に座りぽかんとした顔で待つ祖母の姿がありました。きっとベールダウンの意味なんて知らなかったと思います。痩せ細った手でベールを握り、挙げることのできない腕を必死に挙げ、ベールを下ろしてもらいました。祖母はか細い声で一言「綺麗だね」と声を掛けてくれました。“ありがとう”声になっていたか分かりませんが、今までの分の思いを伝えました。

GOOD STORY応募 ありがとう

その1週後、祖母は祖父と母の元へ旅立ちました。

きっとこの仕事をしていないと持つことのなかった夢、そして叶えることのできなかった夢だったと思います。

私の夢を叶えてくれた上司、先輩、ドレスショップの方、フラワーショップの方、施設の方、父、弟、そしておばあちゃん すべての方に“ありがとう”を伝えたいです。

鹿児島中央営業所 K・K


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